- santanmiyazu
- 2017年1月10日
- 読了時間: 3分
公共施設でのトイレ漏水修理に行ってきました。

タイル床面が常に濡れていることで漏水していることが分かった状況のようです。
調べていくと、隅付ロータンク下部の継手部と止水栓からの漏水があると判明。

さらにもう一箇所、隣り合わせのトイレでも洗浄時のみですが水が吹き出してしまう不具合も判明。

こちらは LIXIL(INAX)の和式便器と隅付ロータンクの組み合わせになります。
年末差し迫った状況でしたので部材が手に入るかどうかの瀬戸際でしたが、
メーカーから間に合うとのお返事でしたので早速修理に取り掛かることに。
まずは、隅付ロータンクでの漏水修理。

陶器留め具箇所に割れがあり、継手のパッキンや止水栓を取替調整しても、
その割れた箇所がさらに酷くなった場合にまた“下がり”が起こり漏水を再び起こす可能性があった為、
ロータンクごと交換となりました。

この既設の固定ボルトを取り外す際に分かったのですが、
手では解けないくらいにギッチリと締め付けてありました。
それの何が問題なのかといいますと、
本来なら この面の2箇所の取付ビスの締め付け程度は、
1mm弱程度の隙間が空くように締め付けておくものなのです。
引っ掛けて留め置くようなイメージで設置するわけです。
そうでないと、陶器部分に締付に依る外力が加わったり、
壁などに歪みが生じた際に陶器に負荷が掛かりして割れたりするからです。
ただ単に、
「動かないようようにグッと留めとけばいい」
「出来上がりが整っていればいい」
なんていうのは設備業を生業としている者にはナンセンスだと思っております。
たかが ビス1本、されど ビス1本、
足らずとも自分の知識や経験、予測を最大限に活かし、
見えないところまで後々のリスクにも留意しつつ施工するのが基本だと思います。
“たられば”で、自分の仕事に後悔しないためにもなります。

それから、既設洗浄管を取り外した際にも不具合を発見することに…。
上記のトイレ洗浄管の漏水を修繕する際でも同様の施工がなされていたのですが、
便器側でスパッドと呼ばれるものを陶器部分を挟み込むように取り付けて、
そこに洗浄管を差し込んで取り付けていくのですが、
そのスパッドがしっかり締まっていませんでした。

見辛い図で大変申し訳ないのですが、↑ こういうことです。
パッキンで潰し気味に挟み込まないと陶器の隙間やスパッドネジ部から水漏れを起こします。

締めても締めても水が漏ってきて…先人は さぞ ご苦労されたことでしょう。
通常ここで使わないものなのですがガスケットパテが盛り付けてありました。
閑話休題、作業に戻り、

採寸しながら仮組みしつつ、

専用工具を用いて 良き所で管を切断し、

いろいろありましたが、修繕完了です。
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