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  • 執筆者の写真: santanmiyazu
    santanmiyazu
  • 2016年10月17日
  • 読了時間: 3分

「トイレの中の臭いがヒドいので診てほしい」

とのことで調査に行ってきました。

仰る通り、トイレ室内は目に染みるほど臭いがキツイ状況でした。

お客様のお話で「トイレの “ 煙突 ” みたいなものが無い」とのことでしが、

お客様では気づかれないような所に配管が上がってて

その先の臭突換気用ファンが壊れてるのかな?と所見。

こちらのトイレの場合、簡易水洗式になりますので、

汲み取り式と同様、汚物水は“便槽”というタンクに溜め置かれ、

そこへの排管上に、その煙突のようなもの、

『 臭突 』 と呼ばれるものが取り付けられているはずなのですが …。

「後半へ続く」(←キートン山田風に脳内変換(笑) )

突然余談ですが、臭突の役割をここで。

その臭突が果たす効果はというと、

便槽などからの汚水の臭いを、室内側へ逆流させないように、

屋外へ排出させることが目的のものになります。

電動の臭突換気ファンなどを使って強制的に排気させています。

ちなみに、大昔の物のその外観はというと、

便槽内から伸びた石綿管と雨水避けの傘のみの“自然排気”という簡素なものでした。

簡易水洗式は、“水洗”という名が付いていますが、

浄化槽や公共下水道で使用される完全な水洗式とは違います。

流す水の量でいうと、水洗式は6L程(昔のタイプは13L程)、簡易水洗式は大体0.3L(コップ1杯)程度になります。

決定的に違うのは、“封水トラップ” と呼ばれる構造です。

水洗式は、便器排水部に曲りが設けてありそこに水溜りを作って、汚水の臭いや虫などの侵入を防いでいます。

簡易水洗式は、“便皿(フラッパー)”というものが付いていて、

そこが開閉することによってそれに似た効果を果たしています。

しかし簡易水洗の方は、便槽への導入管と便器口との接続部材が材質的に完全密閉ではありませんし、

封水機構については、バネ等で便皿を押し上げ、そこに若干の水溜りを設けてそれを模してはいますが、

汚物の付着でフラッパー下がりやリップゴムの劣化による逃げ水や、

蒸発などで封水の役を果たせなくなったりして脆弱です。

ですので、臭突を設置して臭いを吸い上げているわけです。

話が長くなってしまいましたが、

ここで閑話休題。

こちらのトイレ周辺をグルッと調査しましたが、どこを探しても臭突が見当たりません。

トイレを設置した業者さんの手抜き工事?

腰掛便器が封水トラップ式ならまだしも、

簡易水洗式なのに臭突が設置されていないのには唖然としました。

その施工業者さんの名前で「?!」と、またさらに驚き。

兎にも角にも施工開始。

イレギュラーな設置方法にはなってしまいますが、

上り勾配を確保しつつ設置を完了しました。

真上へまっすぐ配管を延伸すれば簡単でしたが、

既存の屋外防雨コンセントの取り位置の兼ね合いからこのような形をとりました。

これでトイレ室内へと臭いが逆流することは無くなりました。

便槽のフタのロックが調子悪いとの事でしたので、それも併せて取替させていただきました。

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