- santanmiyazu
- 2016年12月28日
- 読了時間: 3分
浄化槽の排水放流ポンプの取替修理に行ってきました。
「トイレや排水の流れが悪くなったので診てほしい」とのことでした。
ご連絡を頂いたのが夜遅くでしたので、
材料の都合もあり、翌日の朝一番にお伺いすることに。

(不具合で満水になっているところは撮り忘れておりました)
状態的には 水位を検知するための浮き玉の不良に依る排水不良でした。
浄化槽本体のメーカーは、アムズ社のCXWシリーズですが、
排水放流ポンプのメーカーは新明和の製品になります。
ちなみに浄化槽は2005年に製造のものです。
ポンプの交換と相成るのですが、発注から納品まで最低でも2~3日は掛かる為、
そのあいだはポンプで排水できず水を流せない状況になってしまいます。
(その浄化槽設備の仕組みについてはまた別の機会にてお話しいたします)
弊社ではフロート式の仮設ポンプを常備しておりますので、
新しいポンプが発注して届くまでの間、
支障を来たすことなく日常通りご使用していただけるようにすることが可能です。

↑ 仮設ポンプを設置している状況です。

↑ 新しいポンプが届いた後、不良で動かなくなったポンプを取り外し、取り替えを行います。

↑ 生憎の雨に見舞われましたので、テント養生。
ここで一つ問題が。
本来であれば、浄化槽の設置時に電源までの配線長さを採寸し、
被覆の状態で埋設保護管を通して配線し、屋外防雨コンセント等で接続している筈なのですが、
こちらでは浄化槽付近で接続されており、配線を追って探してみましたが見つからず、
(別の電源と共有結線している様でしたが詳細は不明)
何故そうされたのかは今となっては理由は定かではありませんが、 已む無く それに準じて取付作業をすることに。
しかも電気配線の取り出し口のシール施工がされておらず閉口…。
手遅れかもしれませんが、同時にシール施工を行っておいたことは言うまでもありません。
浄化槽外部への取り口のシール施工をしておかない弊害として、
保護管と電線とのあいだに隙間が生じていることに依り、
●水気の侵入
●消毒剤に起因する塩素ガス侵入での金属腐食や電線被覆等の塩ビ素材の変性
●浄化槽内の臭いが漏れ出てくる(浄化処理が不完全になっていた場合)
これらを防ぐ為にも取り出し口の口元にシールを施しておくわけです。
なくても別に問題ないという“見解”の業者さんもおられますが、それは“誤解”です。
すぐには不具合が起こることはないでしょうが、
お客様に見えないところであっても、末長く使っていただけるようにするためにも、
些細なことであっても、必要な一手間だと思います。

動作確認後、交換完了です。
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