- santanmiyazu
- 2016年5月18日
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公共施設での
手洗器排水管の漏水修繕に行ってきました。
こちらでは壁排水との接続が鉛工仕様です。
接続箇所を鉛で溶接して配管を接続する仕様。
鉛コーキングとか印ろう接合とも言いますでしょうか。
今では滅多にお目に掛かれない、古い施設では出会うことがあるという代物です。
主には鋳鉄管や鉛管などの給水管や排水管の接合などで使用され、
ヤーン(麻製)を詰め込んで鉛を流し込み、タガネで小突いて密閉させ完成。
今これを触れる職人さんは、どのくらいいるんでしょうか。
「排水なんてコーキングでいいじゃん」
といわれる方もおられますが、鉛管相手じゃコーキングが上手く乗らず、
器具や建物の歪みなどで、いずれ何かの拍子に滲んだり漏れたりします。
既設の鉛管口の状態が悪かった為、
タンピンやラシャ(この工具名も死語みたいになってます)などの鉛工専用工具を使用して成形し、
それから あれこれ下準備を整え、いざ溶接。

久々にやると、鉛がダラダラっと流れていきそうで苦心します(汗
配管の熔接ですから排水管と鉛管との密着性させるのが肝です。
押さえてなだらかに溶接箇所を整えつつ作業を進めます。
下手に焦って加熱するとまわりのタイルがピシッと割れてしまいますのでそこは慎重に。
で、下の写真をご覧になれば、見る人が見ればわかるかと思われますが、
既設のPトラップ配管も、壁排水の取り口が合わせられなかったのか、
あれやこれや苦心して設置当時は取り付けられていたようで、
標準の部材では設置できない仕様になっていました。
当手洗器の別途オプション品でも見当たらない仕様でしたが、
継手の内外径やパッキンの材質など、
既設の状況に見合うのかどうかを調べた上で調達しており、
ピタッと合うものを誂え、スッキリ取替完了です。

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